京都散歩

朝から新幹線で京都に向かう。途中、富士山が見えるのを期待したけど、ぜんぜん見えない。いつも見えない。富士山との縁のなさはなんなんだろう。

早く着いたので、カフェでめずらしいミックスジュースを飲んですこし時間をつぶしたあと、宿へ。荷物を置いてから、今日のメイン目的である散歩に出かける。京都に来たときは大体おなじホテルから、錦市場を通って、清水寺まで歩いて戻って来るのが定番になっている。せっかく京都に来たからいろいろ回ったほうがいいとも思うけど、意外と来る機会が多いのでちょっと飽きてきているし、それよりも、いつもとおなじ「散歩」の特別版だと思ったほうが、むしろ楽しい感じがでてくる。

清水寺への道はとにかく外国人だらけで、日本の情緒というよりは海外の情緒という感じ。信号待ちをしているときに、財布をかばんの外ポケットから内ポケットに移動させた。

ひさびさに「ただ歩くだけの人」になれてうれしかった。死を忘れて安心できるのが、散歩のポイントなんじゃないか、と思った。清水寺では、みんながおんなじものを見ていて、それを自分も見ている、ということの安心感があった。これも散歩となんとなくつながっている。

帰りに大垣書店に寄った。『フラット登山』という本を買ってみようと思ったけど在庫が無くて、代わりに『歩くという哲学』という本を買ってみた。今日これを手にとってしまったら買うしかないな、と思った。

夜は中華そば萬福という昔ながらのお店で、中華そばときつね丼の1200円のセットを食べた。最初おばちゃんがゴトッと無言で置いたので、おお、と思ったけど、むしろいい、しかも味もしっかり美味しくて、PM Jugglingもこうなりたいものだと本当に思った。シンプルなものがクラシックになったときの渋さというか強さというか、かっこよさってある。会計のとき、さっきのおばちゃんがとても丁寧にお礼を言ってくれて、いいお店だなと思った。


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