突然のこと

朝、近所のスーパーに、注文していたお餅を取りに行く。10時の開店時に行ったが、駐車場にいつもはいない交通整理の人がいて、店内も「正月か!」というくらい活気に満ちていた。普段はない、1万円くらいのカニも売られている。のし餅を持ち帰ったら、さっそく包丁でカット。できたてがやっぱり美味しいので、僕も子どももすぐに3切れぐらい食べてしまう。

車で東京の妻の実家へ行く。お昼をごちそうになり、折り紙をして、縄跳びの練習がやりたいというので、近くの公園へ向かった。交差跳びの5回をめざして練習をしていたら、公園の向かい側の道路の歩道から、どさっという音が聞こえた。おばあさんが何かにつまずいたようで、倒れている。起きあがろうとしているが、起き上がりきれずに、また倒れてしまった。これは、と思いすぐに駆け寄って、肩を貸すと、大丈夫、すぐそこのドラッグストアに行こうと思って、と仰るので、そこまで、身体を貸しながらついていった。子どもは事態を察して、僕は待ってるから大丈夫、という目でこちらに相槌をした。心配だったが、おばあさんはゆっくり歩いて、ドラッグストアに入っていった。公園に戻ると、子どもは、あの人、お父さんのこと好きになると思う、と言った。テレビでそういう話を見たそう。僕は、全身で受け止めた見知らぬおばあさんの感触にやや呆然としていて、右半身に残ったその感覚を、頭のなかで反芻していた。

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