ヨーヨーの全国大会「2015ジャパンナショナルヨーヨーコンテスト」、通称JNに行ってきました。JNに行くのは初めてです。
僕はハイパーヨーヨーにどっぷりハマった世代です。でも最後に大会に行ったのは、2000年の静岡。まだバンダイ主催の大会だった頃。大道芸ワールドカップと同時開催で、日帰り新幹線でドキドキしながら駿府公園に行ったのを覚えています(友達いないので一人)。あの時期にハイパーディアブロが成熟し始めていて、ジャグリングに続く流れができ始めました。僕自身はそうでした。
そんな、今はジャグリングをやっている自分が、15年ぶりにヨーヨーの大会に行って感じたことのメモ。
・カメラを構えている人が少ない、というかほぼいない。
昔はイベント会場にはみんなビデオカメラを持ってずらーっと並んで撮影していましたが、今は普通にイスに座って観覧していてびっくりしました。誰も撮ってる人なんていない(笑)今は後で動画がYouTubeにアップされるから撮る必要もないんですね。たぶん。会場では本格的なカメラで撮影していたし、会場からニコ生で解説付きの生中継もしていたようで、そういう部分はいつもヨーヨーは進んでいるし、時代を感じました。
・技の難易度がもはやわからず、見ていてもあまり面白くはない。
率直な感想です。昔はもう少しわかりやすい音楽(懐かしのウルトラダンスのようなCDに入っていた曲)で、音ハメもわかりやすく、素人(プレイヤーである子供達)の創作ダンスを楽しむような要素が強かったですが、今は技をガシガシという感じで、そういう意味の楽しさどころではない感じでした。もちろん競技大会ということもありますし、技の進化に合わせて、自然と演技もそうなるのでしょう。最新のヨーヨーの大会の映像はたまに見ていたので、そういう感じであることはわかっていて、でも会場で生で見ると何か違うのかもしれないと期待していたのですが、むしろ会場で見たほうが技がわからず(距離もあるので)、その点は残念でした。音の迫力だったり、会場ならではの臨場感はあるのですが、観る側の楽しさや快楽とは個人的には結びつきませんでした。
・選手にスポンサーがついている。ヨーヨーメーカーが頑張っている。
演技前に、その選手についているスポンサーや使用しているヨーヨーの名前が紹介されます。ほぼ全ての選手にスポンサーがついていたのではと思います。ジャグリングの世界から考えると、これが結構すごい。ジャグリングの世界では、まだ個人にメーカーのスポンサーがつくことは、メジャーではありません。もちろん、いろんな性質の違いはあると思いますが。そもそも、例えば日本のジャグリングでいうと、小売店は増えてはいますが、ヨーヨーでいうような「メーカー」や「ブランド」というのはほぼ無いのではと思います。この場合のメーカーというのは、道具を自社で開発製造するだけでなく、コンセプトや主張したいことを持っている「プロジェクト」的なものをイメージしています。その点、ヨーヨーのメーカーは多様で、だからこそ競争もあり、尖っているところがあると感じました。ジャグリングはヨーヨー単体よりもモノとして広い定義をもっているので、もっと多くの人が自分で道具をつくれるし、販売できるし、あるいは雑誌やwebサイトを作って、いろんな主張ができる。PM Jugglingも、オリジナルや手づくりの商品をオーダーメイドの方向でやっているのは、そういう思いもあって、僕のような一個人がピザ回しという道具を見つけたり、ボールやリングを製作して販売できるのだから、こんなことなんて誰にでもできるし、ぜひたくさんのジャグラーにやってみて欲しいなと思っています。そっちの方がきっと楽しくなります。かくいう僕ももっと頑張らないと駄目ですが… そういう意味で、それぞれのヨーヨーへの想いの表現方法として、あるいは市場を生み出す一部として、ヨーヨーメーカーが立ち並んでいる様は、僕はジャグラーとして、すごくいいなと思いました。
なんだか長くなってしまいました。本当に個人的なメモで失礼しました。
2015ジャパンナショナルヨーヨーコンテスト(2015年全日本ヨーヨー選手権)
http://jyyf.org/2015jn/