[Weekly PM]#1:otomodamaとお手玉

突然ですが、活動の記録を週一ペースで定期的につけてみようと思います。

つくったものや考えたことなどを、とりとめもなく記していきます。

 

2020年2月7日(土)〜14日(金)

otomodamaづくり

2019年にジャグリング公演『秘密基地 vol.10』の演目「otomodama」のために製作したオリジナルのボール。おかげさまで公演後も引き続きご注文いただいていて、毎日コツコツとつくっています。

今週はこのotomodamaに集中して、ようやく製作が注文に追いつきました。すでにお待ちいただいている方に順次発送していますので、どうぞ楽しみにお待ちください。

 

otomodamaには日々可能性を感じていて、今年はこれをもっと深めていきたいと思っています。ただ、どうしても製作に時間がかかってしまうのがネックです。

公演に合わせて、理想をそのまま形にしたボールなので、たくさんの人に届ける商品としては、まだまだこれから工夫と改善の余地があります。

 

「インテリア」

「otomodama」を秘密基地にて上演された、演出家の福井裕孝さんの新作「インテリア」を観てきました。otomodamaをつくる際の打ち合わせのときから、この「インテリア」はぜひ観たいと思っていました。

会場は三鷹のSCHOOLというイベントスペース。会場に入ると、無機質な空間の中、床の上に色々なものが置かれている。そこに、観客は自分の部屋から持ってきたインテリアを、ひとつだけ置きます。僕は部屋にあったピンポン球が揺れるおもちゃを置きました。

上演がはじまると、演者が自分の部屋(会場)に入ってきます。観客は、何気ない部屋の様子を観察するようなかたちで作品が進んでいきます。そこに自分のものがある、ということも相まって、終始不思議な感覚の作品でした。

人・もの・空間という関係性には、常に緊張感とゆらぎがあり、とてもジャグリング的だなと感じました。

僕はどこか、道具をつくっている自分の部屋と重ね合わせて見ていました。道具をつくっている様子を客観的に、俯瞰してイメージしたとき、道具と自分以外の、背景や、それこそインテリアとの関連性も無視できないなと。あと単純に、無造作にいろいろなものが床にあるのっていいな、と。すべてのものからエネルギーが出ている感じで、ワクワクします。

 

お手玉の本

otomodamaの先を考える上で、お手玉の本を読み始めました。

あくまで僕の個人的な感覚ですが、今のジャグリング(ボール)は、難易度の10段階でいうと4〜8くらいの部分しかカバーしていなくて、0〜3くらいの部分は、お手玉の世界にあるんじゃないかな?と。

3ボールのカスケードが4くらいのイメージで、なので4からがジャグリングというのは何もおかしいことではないのですが、0〜3の部分も工夫されているともっと面白くなるよな、と思うのです。

それは単純に、ボールをつくっている身なので、もっといろんな人にボールジャグリングを楽しんでもらえると嬉しいなと思っているからです。自分の子どもを見ていると、まだ小さいのでカスケードは無理ですが、ボールを積んだり、目標を目がけて投げたりすることはできます。

一時期、地域の児童館を周って子どもたちにジャグリングを体験してもらっていた時期があったのですが、そのときも、まずは身体に乗せたりしてボールに親しんでもらっていました。そんな経験があるジャグラーは少なくないと思います。そこを研究、実践している方のことも何人か思い当たります。

そうした広い楽しみ方を考えたときに、otomodamaはいろんな要素がちょうどよく、0〜9くらいまでをカバーできる可能性があると思っています。

そもそも道具としても「ジャグリングボール」というよりは「お手玉」の方が、不格好ながら一個一個縫っているものですので、なんとなくしっくりきます。

お手玉の本には、主にお年寄りが楽しめるような楽しみ方がたくさん載っていて、その具体例の数々を見ながら、ところどころはっとさせられています。

 

道具をつくる場所

道具に囲まれた自分の部屋ではなく、リビングなどに移動して道具をつくってみたら、これがなかなか気持ちよかったです。

日が当たることや、空間が広いことは、もくもくと道具をつくる作業において、とても大事なことだと気づきました。

環境に溶け込んで、無になれる感じがします。

僕はものづくりの職人ではなく、ジャグラーとして道具をつくっている感覚なので、こういった環境に関することはもっと早くから気を配るべきでした。

一日中机に向かって道具を作り続けていると、段々とそれがただの作業になり、ジャグリングと関係があることがわからなくなってきます。

固定の場所で誤差のない完璧な道具をつくることよりも、自分がジャグラーとして心地よいと思える環境でつくることの方が、長い目でみていいものができる気がします。

外で道具を作れたら、また別の楽しさを感じるのかもしれません。

 

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思ったよりも書いてしまいました。これは、一回で終わるパターンかもしれません。笑

いやいや、来週もがんばります。

みなさんも良いジャグリングライフを!

 

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