EJC2019 #15 ルイジアナ近代美術館へ

 


 

今日は一日かけて、世界一美しいと言われるルイジアナ近代美術館へ出かけました。

EJCのテント生活では熟睡している感じがなかったけど、今日はようやく8時間ほどベッドでぐっすり眠ることができた。コペンハーゲンは朝から雨。午前中はいろいろメモをとりながら、洗濯などを済ませ、昨日に続いて13時ごろホテルを出る。(理想は11時に向こうに到着予定だったのですが…)

 

– 清掃の人が驚かないかな、と思う –

 

– 出かけるときには雨があがっていた –

 

美術館に行く前に、昨日通りすがった雑貨屋へ立ち寄る。KAPAUという、ハンドメイドの作家さんの商品を取り扱うお店。商品を見ていたら、店主らしき方がいろいろ話してくれる。東京に行ったことがあって、そのときも雨だったそう。

そのとき自分が見ていた木の商品は、リタイアしたおじいさんが楽しみで作っていて、ものすごく安いよ、と。確かに、手づくりのしっかりしたもので、ほとんどのものが1000円しないくらい。今日は荷物が持てないので、明日、空港に行く前にまた寄ります、と言って店を出る。親切に美術館の時間まで調べてくれました。

電車で揺られて1時間ほど。最寄りのHumlebæk駅に到着。そこから15分くらい、普通の住宅街を一直線で歩いていく。

ルイジアナ近代美術館は、評判通りのとても美しいところでした。入場してすぐ、まずは庭に出てみると、対岸にスウェーデンが見える海の景色が広がる。うわあ、と圧倒される。

 

庭を散策してから館内を周る。まず入った部屋で目にした、二枚の写真に惹きつけられる。リネケ・ダイクストラという写真家によるもので、ポートレートの第一人者らしい。好きな写真家が一人できました。

美術館は美しい景色と建物が、作品を観ることをより楽しく、体感的にしていた。子供たちが絵を書いたり、コラージュをつくったりできる部屋もありました。本当に素敵な美術館です。

 


 
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ひとつひとつの作品を見ながら、もしこれがジャグリングだったらこういうことができる、と、自分の中で変換しながら歩いていきました。もっと変なことをしたい、もっと変なものがつくりたい、という思いが強くなっていく。つくることはひと段落かなと思っていたけど、そういうクリエイティブな意味では、まだ全然つくれていない。道具の写真集を出せるくらいじゃないと面白くない。

ジェイは道具の形を変えた。自分は質感を変えてみたい。

「新しい道具」というと、形の違いがイメージされる。これはEJCで他のブースを見ても、感じていた。考え方が違うような気がしました。相対的に、自分たちの武器の一つはこれだと確信した。

例えば、スエードのビーンバッグが予想以上に好評をいただけたこと。他のメーカーでスエードのビーンバッグはあるのですが、感触が固いのです。スエードの風合いと中身のバランスがとれていないと感じる。今回メインで展示したPMボールとPMソフトロシアンボールも、その表面の質感や、握り心地こそが、特徴のボールです。それを、見てくれている人は見てくれている、という手応えがありました。

形を変えることに比べると、質感の変化や違いはわかりづらい。たぶんこれは日本的なアプローチなんだと思います。質感が繊細に変化するヨーヨーを経験してからジャグリングを始めた、個人的な体験も大きい。

EJCや海外での街歩きをして思うに、日本は道具づくりに世界一適している。素材はなんでも手に入る。この環境を活かしていかないともったいない。

以上、メモ書きから起こした、ポエムでした。EJC後の美術館は、危険です。笑

でも昨日考えていた、自分の役割、への思考ともつながっている。いろんな作品を見ながら、具体的な選択肢をすこしずつ広げています。

 

 

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