JJF2026 in Tokyo 出展レポート

10月10日〜12日に開催された『Japan Juggling Festival 2026 in Tokyo』(通称:JJF)に出展してきました。

JJFは、全国各地から、最近では海外からもジャグラーが訪れる日本最大のジャグリングイベント。年に一度の大きなイベントということで、毎年気合いを入れて出展しています。

今回は、展示した道具をあらためてご紹介したいと思います。


展示品について

毎年出展しているJJFですが、今年は初めて、まだ商品になっていない新しい道具を中心に展示しました。

新しいロゴになって初めての出展ということもあり、これからのPM JUGGLINGをイメージしながら作りました。


アクリルリング

透明でカラフルなリングがあったらいいな、と思って製作しました。

ジャグリング用のリングといえば通常はプラスチック製ですが、こちらはクリスタルボールなどにも使われているアクリル製です。繊細な素材なので、トスジャグリングではなく、アイソレーションのように投げずに操る使い方や、舞台作品の美術として使っていただけたらと考えています。あるいはインテリアとして、部屋に置いてあるだけでもいいかもしれません。

今回は第一号の試作ということで、サイズ感などもまだ模索中。会場でさまざまな反応をいただけて、とても参考になりました。


エイトリングのキーホルダー

こちらもアクリル製。ジャグリングを感じられるような、どこか違和感のあるミニチュアを考えたときに、エイトリングが一番いいと思い、製作しました。

厚さ3mmと5mmの2種類を展示したところ、エイトリンガーのみなさんには圧倒的に3mmが人気でした。理由は、実際のエイトリングの厚さ(薄さ)に近いから。

実は僕自身は、モノとしては5mmのほうがよいのではと思っていたのですが、大きな勘違いでした…

エイトリングという道具や、それを扱うプレイヤーへの理解がまだまだ足りなかったと反省しつつ、新しい視点を学ぶことができました。


つみぬい

今年6月の公演「移住計画」のために製作した、積み木のようなボールです。

なかでも、丸い俵型のものが人気でした。手にすっぽり収まる感じが気持ちいいんです。


新しい生地のビッグバッグとビーンバッグ(試作品)

ビーンバッグは生地が9割、と僕は考えています。それくらい生地が重要です。

いつも、もっといい生地はないか、もっとおもしろい生地はないかと探しているのですが、新しいものを見つけました。

薄く、柔らかく、伸びのよい生地です。現在、耐久性をテストしているところですが、ひと足先にJJFで展示してみました。

「最初から使い込んだビーンバッグの感触」「完熟の感触ですね」という感想をいただき、それ以来、僕の中では「完熟ビーンバッグ」というテストネームで進行中です(笑)


石のビーンバッグ

正確には「石の模様にペイントしたビーンバッグ」です。

目黒陽介さんの公演「呼吸する物、或いは人」のために特注で製作したもので、今回は許可をいただいて展示しました。

スエードに布用絵の具で、ひとつひとつ手作業で着色しています。

実は見た目だけでなく、サイズ感や中身の素材にもめちゃくちゃこだわっています。中身には小さくて軽いプラスチックビーズを使用していて、それがボールのなかで静かに流れ、手のひらにストンと収まります。

実際に投げていただいた方からも、よい反応をいただけました。


スエードビーンバッグ

小さなビーンバッグ「otomodama」の大きいバージョンです。

ただ大きくするだけでは生地への負担が大きいため、裏側に芯地を貼って補強し、二重構造にしています。

今回、JJFに近いタイミングで、お世話になっている青木くんが特注のオーダーをしてくれました。その製作にあわせてバランスを見直し、この機会に展示をすることにしました。

実はこのボールは、2018年に行われた、ながめくらしつさんの公演「うらのうらは、」のために製作したボールのリメイクでもあります。

当時のボールは、僕が初めて本格的にビーンバッグを製作したものでした。そして、その経験が、otomodamaやPMビーンバッグへとつながっていきました。

そういう意味では、原点回帰のボールでもあります。

スエードならではのやさしい握り心地は、ほかにはない魅力だと思います。


PMリングジェネレーター

リングのサイズを自由に選んでオーダーできる「PMリングジェネレーター(仮)」のリリースに向けて、さまざまなサイズ、厚さのPMリングも展示しました。

今年はリングという道具の盛り上がりを感じています。

今回のJJFのゲストだったグスタフ・ロセルさんも、印象的なリングの演目を披露してくれました。さらに11月には、大阪で「輪大会」や関西リング練習会「輪っ会」が開催される予定です。

僕も作り手として、プレイヤーのためにできることはないかと、あらためてリングについて考えを巡らせているところです。

PMリングで取り組んできた「リングのサイズを自由に選べる」ということを、この日本から広めていけたらいいなと思っています。


JUGGZINE 2026

こちらはPM JUGGLINGの道具ではなく、Juggling Unit ピントクルが発行するジャグリング雑誌です。

毎年JJFに合わせて秋に刊行されていて、今年もできたての2026年号を、ピントクルの中西みみずさんがバックパックに詰め込んで持ってきてくれました。

僕は前号に続いて「ジャグリング道具メーカー座談会」に参加しています。

その座談会では、昨年のJJFでの自分の展示が、参加者のみなさんにうまく届いていないように感じた、と少しヤサぐれたことを話しているのですが…

今回の展示は、その座談会での話を踏まえて、もう一段階掘り下げて準備をしてきました。結果として、とてもよかったと思います。

僕にとってJUGGZINEは、ただの雑誌というより、自分のジャグリングを成長させてくれる場です。

現在、ピントクルのオンラインショップ から購入できますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

あわせて、創刊号が Kindleで発売開始 しています。こちらもぜひ!


後日談

今年のJJFの海外ゲストは、スウェーデン出身のジャグラー、グスタフ・ロセルさん。

15年近く前から動画で見ていた憧れのジャグラーだったので、お会いできてうれしかったです。

PMのことも知ってくださっていて、さっそくリングの製作について相談してくれました。


JJF後には、グスタフさんが出演する公演、ザ・ヴェッセル・プロダクションズの『ヴェッセル -宇宙の旅-』を観に行きました。

公演後に、依頼されていた特注のリングをお渡ししました。ご依頼からお渡しまで10日ほどという、これまでにないスピードでの製作でしたが、日本にいるあいだにお渡しできてホッとしました。

憧れのジャグラーとつながり、自分の活動が、そのジャグラーの力になれること。あらためて、その喜びを感じました。


来年に向けて

あらためまして、JJFでブースに来てくださったみなさん、本当にありがとうございました。

今回展示した道具は、12月から年明けにかけて商品化していく予定です。


いまのPM JUGGLINGの目標は、プロが使う道具も、ジャグリングをやったことがない人のための道具も、それぞれを突き詰めて、その両端をPMなりのやり方でつなぐことです。

今回のJJFの出展で、その方向性を少しでも感じていただけたり、楽しんでいただけていたらうれしいです。

JJFでいただいたたくさんのフィードバックをもとに、また来年のJJFに向けて、よい道具づくりを続けていきたいと思います。

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