ボールを染める作業をしています。
前回の染料は色が薄かったので、今回はSDNという強めの染料を使ってみることに。 ちょっとボールに匂いがつくけれど、なかなかいいかもしれません。しばらくボールの経過をみてみることに。
二子玉川で、たまたま通りすがりに、ジャパンレザーアワードというのが開かれていたので、ふらっと入ってみました。
印象的だったこの作品。
撓め革(いためがわ)というものがあるのを、初めて知りました。
「牛の生皮を火であぶり、または膠(にかわ)を溶いた水につけ、槌(つち)でたたいて固めたもの。鎧(よろい)の札(さね)や太刀の鐔(つば)などに用いる。練り革。責め革。」
(引用:デジタル大辞泉)
というものらしい。
革を重ねて打ち硬められていて、手にするとずっしりと重厚感があって、ものとしての存在感がすごい。シンプルな形状だけど、だからこそ独特の迫力があった。
こんなにぎゅーっと凝縮されたジャグリングのボールとか、ないよなあと思いました。
ジャグリングのボールは、皮あるいは殻に中身を入れて全体のバランス(特に重さ)を整えているけれど、単純にものとしての佇まいだけを考えると、こういう外も中もない、一体となったものの方が美しいのかもしれない。
そして本物の革というものは、あらためて、なんだかすごく安心感がある。消耗してボロボロになっても、それもいいんだ、という安心感。朽ちる、ということですね。
まだまだ、今の素材でやることがあるけれど、いつかは革にたどり着くのかな、と思いました。
----------------------------------------------
Weekly PM #34
2020年9月28日(月)〜10月4日(日) 号
----------------------------------------------