気持ちのよいジャグリング時間

昨日リングを削っているときに、YouTubeでYAMAPの春山さんという方と佐々木俊尚さんの対談動画を見た。登山について、心拍数がほどほどに上がった状態が長時間つづくから気持ちいい、みたいな内容を話していたのだけど、これはもしやジャグリングも近いのでは、とハッとした。散歩もそう。ランニングとか、サッカーのような、ハードな運動とは違う。ほどほどの運動がじっくり3、4時間つづくことの気持ちよさ。これがもしかして、自分が散歩とジャグリング(手の散歩)を同じような感覚で好きな理由なのかもなあと思った。(たぶん登山も好きなタイプなんだろう、父親が毎日登っているように)

もちろんジャグリングにもハードな動きや練習はあるが、ある程度コントロールできるし、ずっと投げ続けているわけではない。ジャグリングには「ドロップ」があるからだ。そう考えると、ドロップは失敗ではなく、気持ちのよいジャグリング時間を成立させるための大事な要素といえる。肯定ができる。

登山も難しい山に挑戦する人が本物、みたいなイメージがあるけど、大多数の人は身近な山を楽しんで登るのが豊かな世界なんだろうなと思う。ジャグリングも、多く投げられる、難しく投げられる、新しいアイデアで投げられる人が本物、それはそうだと思うが、ジャグリングの時間をもっと楽しいものにする、そこにまだ未開拓な世界があると思う。多くに人にとって、むしろそっちが大事ではないか。あらためて、ジャグリングの時間とそれを楽しむための道具について、自分なりに深めていきたいと思った。


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