透明願望

子どものサッカークラブの練習を見守っている。暇である。親御さんと話すこともなく、コーチなわけでもなく、ただ居る。手持ち無沙汰なのでスマホを見てしまっている。こういうときに、物理的に透明になれたらいいなと思う。

渋谷とかの人混みがけっこう好きだ。人混みにまぎれて、自分が透明になっている感じがあるから。目立ちたがり屋なのに、物理的に目立つのは嫌いだ。そういう意味でネットは向いてるというか、ネット弁慶なところがあると思う。お店のお客さんとメールでやりとりをするときは、急に現実世界、物理的なつながりに切り替わったような感じがして、緊張してしまう。

子どもは全然そんな性格じゃなく、自分も本来そうだった気がして、いつからこうなってしまったんだろうと、たまに考える。


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