EJC2019 #17 テートモダン → 韓国ソウル、そして帰路

 


 

いよいよイギリスを出発し、乗り継ぎの韓国ソウルで一泊。そして帰路へつきます。

 

イギリス最後の朝。宿の朝食を食べる。この立地で五千円しない価格で朝食までついているとはうれしい。トースト、卵、ベーコン、ソーセージ、バナナ、りんご、牛乳。そうそう、これでいいのだ… もう最後だけど、ヨーロッパに来てから初めて、バランスよく、お腹いっぱい食べられた気がする。この一食で夜の機内食までお腹をもたせようと、がんばって頬張る。

食堂の雰囲気も、学生がいたり、おばさまがいたり、ひとり旅の人がいたりと、ワイワイしていていい感じ。こういう雰囲気なら、英語圏でもなじめそうだな、と思う。

10:30にチェックアウトし、そのまま目の前のテートモダンに入る。近現代のアートを中心とした国立の美術館で、無料で入れます。

 

ここがまた広くて、面白いものが多い。デンマークのルイジアナ近代美術館、デザインミュージアム、そして今日はイギリスのテートモダンと、3日連続で美術館に足を運んでいて、頭のなかが妄想でいっぱい。気持ちよくなっている。

芸術はやっぱりシャワーのように浴びるのがいい。全然詳しくはないし、あれだ、と思い出すことはほとんどないけれど、必ず自分に影響があると思っています。大学を卒業したくらいのときはいろいろ迷っていたのもあり、よく美術館やイベントに行っていて、そのときになんというか、頑固な姿勢、みたいなものを自分につくれたような気がする。アーティストは、こだわりを貫いた人たちだと思っています。最近はほとんど足を運ばなくなってしまいましたが、その感覚を思い出していました。

 





まず目に止まった、アーティストのスタジオについての特集。製作環境も含めて道具である、という気がしてくる。

 













全体を歩いてみて。徐々に徐々に、素材として針金を使うイメージが膨らんできました。自分がやるべきこと、質感のこと、自在に変化させられる素材であること。EJCからここ数日にかけて考えていたことを具現化するならば、針金はかなり良いのではないかと感じています。

 

飛行機の時間までまだあるので、最後にロンドン橋を歩いて渡ることに。普通の橋でしたが、なんとなくこれでイギリスも終わりだと感じる。

キングズクロス駅で預けていたスーツケースを受け取り、そこから電車で一時間ほど。意外に遠いヒースロー空港へ到着。バタバタとチェックイン。

20:50発の飛行機はソウルまで10時間ほど。今回の旅はすべて、後部の右側の窓側の席を取ってみた。全部同じほうが、しっくりくる。隣は韓国人のカップルだった。夜のフライトなので、寝たり起きたりしながら、意外と早く到着。時差の関係で、ソウルは翌日の16:00ごろでした。

仁川空港では1日使い切りのSIMを買って、韓国でジャグリングを広めているシンさんと連絡をとる。シンさんと会えたらいいなと思って、あえてトランジットで1日またぐようにしたのです。

夜はヨンサンというところのチムジルバン(日本のスーパー銭湯のような施設)で過ごそうと思っていて、その駅で待ち合わせした。電車に乗ると、その景色や人の雰囲気に、どこか安心する。やっぱりアジアの方がしっくりくるなと思う。

 

ヨンサン駅につくと、シンさんが待っていました。今日は僕のおごりですよ、と言って焼肉屋に連れて行ってくれる。およそ1500円で、食べ放題の焼肉。2人で4回くらいおかわりをして食べた。肉とキムチ、野菜。そして最後は焼き飯。やっぱりアジアのご飯が一番です…

シンさんは着実にジャグリングのための活動を進めていて、台湾や中国にも出張をしてきていた。そのときの話や、最近の韓国のジャグリングのことなど、いろいろ話した。二人とも同じ時期に家庭をもったので、そんな話もした。EJCのためにつくったZINEに書いた「To make props is to make friends」を、この旅の最後に、アジアの地で再確認していた。僕なんかにも、海外で一人で会えるような友人ができていた。

 

シンさんとお別れし、チムジルバンの中で雑魚寝しながら、これを書いている。今はもう5:00。時差ボケで全然眠れない。

ぼーっと天井を眺めながら、いろいろ思い起こす。

ここしばらく、このEJCの旅で出会ったこと、感じたことのピースが、カチッとハマるのを待っていた。デンマークやイギリスの街中や美術館で見たものの数々を、頭の中で反芻していた。そしてひとまず今は、韓国のチムジルバンで、針金のイメージが広がっている。チムジルバンの天井の照明の縁の円形が、線に見えて、ふと、その他の空間もすべて線で再現できるような気がしてきた。帰ったら、針金でなにかをつくってみよう、と思っています。やってみて上手くいかなくても、また次になにかあるかもしれない。

 

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これにて、EJCと、それに付随する今回の旅の記録はおしまいです。7月30日〜8月17日、合わせて19日間の旅でした。また帰国後のアウトプットも含めて、全体のことをひとつの記事にまとめたいと思います。

帰国に関しては、先にアジアである韓国を経由したからか、特に感慨もなく、すぐに日本の空気に戻りました。この一ヶ月で、台湾、イギリス、デンマーク、韓国と、目まぐるしく国を移動しましたが、日本が全体の中のひとつに思えてきたからかもしれません。なんだかすぐに海外に行くような気にもなってきます。どんな気持ちになるか試したくてこういうスケジュールにしたところもあるので、視界が広がった感覚がありうれしいです。でもあっという間に、部屋の中で一日を過ごす、普段の感覚に戻ることでしょう。笑

身体に何事もなく帰ってこれたこと。EJCで出店をし、それに付随していろいろなところを見て回れたこと。これは本当にいろいろな方のおかげでした。特に家族や、同じくEJCに行った日本人のみなさん、なにより一緒に出店をした青木くんとふじくんがいなければ、こんな体験はできませんでした。まだ僕の旅行記で終わっている段階ですが、PM Juggilngを応援してくださっている方にも、しっかりお返しができるよう、がんばっていきます。